【台風19号】30世帯で停電続く 相模原市緑区の山間部

道路の復旧活動に取り組む自衛隊員ら=21日、相模原市緑区小原

 台風19号の影響で、相模原市緑区の約30世帯で今も停電が続いている。土砂崩れで電柱が倒壊・損傷した上、道路が寸断されて修繕ができないことなどが原因。一方、同区にある浄水場3カ所は全て復旧し、断水は19日までに解消した。

 東京電力パワーグリッドによると、25日午前9時現在、同区の山間に点在している世帯が停電。復旧にはさらに時間がかかる恐れがある。

 一方、浄水場は19日までにいずれも復旧した。県企業庁によると、底沢浄水場(同区小原)は土砂崩れで給配水管が破損し、停電したが、隣接する谷ケ原浄水場(同区谷ケ原)から仮設ポンプで配水する応急措置を取った。

 また県は安定供給するため、自衛隊に派遣を要請。陸上自衛隊武山駐屯地(横須賀市)の第31普通科連隊即応予備自衛官と現職自衛官が底沢浄水場に向かう道路の復旧活動を行った。同駐屯地の即応予備自衛官が現場に招集されるのは発足以来、初めて。

 一方、土砂崩れの被害を受けた長野浄水場(同区青野原)は導水管を仮設して18日に、停電だった鳥屋浄水場(同区鳥屋)は19日に、それぞれ復旧した。

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