松浦の食材を高評価 韓国の日本料理店 代表ら

松浦産の食材を使った料理を楽しむポンウリネットワークスの張代表理事(右)と妻の李さん=松浦市調川町、大漁レストラン「旬」

 韓国で日本料理店チェーンを運営している「ポンウリネットワークス」(ソウル)の代表理事、張敬薫さん(35)と、妻の李恩柱さん(33)らが24日、松浦市を訪れ、アジフライやトラフグ、クルマエビなど松浦産の食材を試食した。
 同社は食材を扱う輸入商社として2013年設立。17年5月から南島原市産の手延べそうめんを使用した日本料理などを提供する飲食店「手のべ陣川」を現在、ソウル市内などで10店舗展開。今年9月には新上五島町産の手延べうどんや長崎市産のかまぼこなどを提供する「匠(たくみ)長崎」2店舗をオープンさせるなど、県産の食材に強い関心を寄せている企業。
 張さんらは知り合いの松浦市選出の石本政弘県議の誘いで同市を訪れた。松浦魚市場内レストランでの試食会では、アジフライをはじめトラフグ、クルマエビ、サバなど松浦産の食材を使った料理が並んだ。
 張さんは「松浦のアジフライは肉厚、ふわふわで、これまで食べた中で一番おいしかった。クルマエビも弾力があり名品」と高評価。「日韓関係の悪化や(福島第1原発事故で)日本の水産物の輸入にはハードルもあるが、松浦の食材には十分可能性があり、検討したい」と話した。

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