次世代のトラックは変幻自在!?
日野ブースの目玉は、持続可能な未来を表現するモビリティコンセプト「FlatFormer」(フラットフォーマー)。いわゆるプラットフォームのため低く、展示も目立たないが、PlatFormerはこれまでのモビリティの概念を変えると日野は説明する。「電動」「自動運転のためステアリングやメーターがない」、そして、「上に乗せるボディを自由に変えることができる」ことが特徴である。
FlatFormerを理解するためのキーワードは「Shared」「Platform」「Autonomous」「Connected」「Electric」の5つの頭文字を取った「SPACE」だ。基本的には動力プラットフォームであるため、上に載せるボディは旅客用・貨物用にとどまらず、移動式メディカル施設、移動販売車、移動式電力装置、ゴミ収集車、工事用車両など様々なニーズに対応可能。高さが極めて低いことから、載せるボディは可能な限りの容積を確保できる。
“あったらいいな”を実現できる自由度の高いFlatFormer
この「変幻自在」なプラットフォームにより、サービス自体が移動を手に入れることができるため、都市をダイナミックに活性化。暮らしや街に新陳代謝を起こすことで人々が繋がり合い、一人ひとりのHappinessを叶える豊かで持続可能な社会を実現するという。
機構的には50kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。サスペンション・ブレーキ・170kWモーターが一体化された小径タンデムユニットを後部車輪に採用している。FlatFormerとボディの接続方法も簡潔で、自由な載せ替えができるようになっている。
また、ブース内では「こんな働くクルマがあったらいいな」という子供たちのアイデアを、ブロックのFlatFormerの上にブロックで自由に作ることができるコーナーも設けられている。
市販車の「プロフィア」や「レンジャー ダカール・ラリー2019参戦車」なども展示
このほか、市販モデルからは世界初のAIによる最適なハイブリッド制御技術を搭載する「プロフィア ハイブリッド」、2019年1月に参戦した車両そのものの「ダカール・ラリー2019参戦車」を展示。
日野は1991年に日本のトラックメーカーとして初めてダカール・ラリーに挑戦しており、2019年にはクラス10連覇を達成している。総重量7tに達するラリー・トラックの姿は大迫力だ。
[筆者:遠藤 イヅル]
筆者 遠藤イヅルがダカールラリー優勝の日野レンジャーに緊急試乗!(2018年参戦モデル)
<日野 プロフィアハイブリッドの関連記事はこちらをチェック!>