グラウジーズ4連敗 宇都宮に75-88

富山-宇都宮 第1クオーター、シュートを決める富山の船生=県西部体育センター

 バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の富山グラウジーズ(中地区4位)は26日、砺波市の県西部体育センターで宇都宮ブレックス(東地区2位)に75-88で敗れた。4連敗で通算3勝6敗。順位は変わらない。

 富山は序盤からシュートの精度を欠き、流れをつかめなかった。宇都やペッパーズのドライブから徐々にリズムをつくり始めたが、相手の勢いを止められず前半を31-45で折り返した。

 第3クオーターは宇都を中心に相手ゴール下でファウルを誘い、フリースローで着実に加点。第4クオーターも水戸や葛原の3点シュートなどで反撃するも及ばなかった。

 27日は午後1時5分から同会場で再び宇都宮と対戦する。

 富山以外の試合では、中地区の川崎が東地区のSR渋谷を81―74で下し、8勝1敗で単独首位を堅持した。

 西地区では名古屋Dが中地区の横浜に83―72で勝って7勝2敗とし、単独トップに立った。

■完敗 試される総合力

 富山は宇都が両チーム最多の26点を挙げたが、13点差で完敗した。チームが苦しむ中、エースの奮闘だけでは勝利を引き寄せることはできない。

 「コートに出た5人全員がアタックできるようになることが必要」と宇都は指摘する。宇都宮は2人の外国籍選手に加え、比江島や遠藤ら日本人選手がしっかりと点を重ねたのに対し、富山は宇都、ライオンズ、ペッパーズ以外の選手の得点が物足りなかった。

 このままでは対戦相手にとって抑えどころが明確になり、守られやすくなってしまう。宇都が「日本人選手のステップアップが肝心になってくる」と話すように、現在のチーム状況を打開するには船生や前田、葛原らも相手にとって怖い存在になることが重要だ。

 大黒柱のスミスに続き、主将の阿部もけがで戦列を離れた。苦難が続く中、チームの総合力が試されている。 (社会部・久保智洋)

富 山 75 - 88 宇都宮 (1Q)12 - 18   (2Q)19 - 27   (3Q)19 - 18   (4Q)25 - 25 ▽観衆 1880人

富山-宇都宮 第1クオーター、相手をかわしながらゴール下へ攻める富山の宇都
富山-宇都宮 第2クオーター、シュートを狙う富山のペッパーズ
富山-宇都宮 第2クオーター、シュートを狙う富山の葛原
富山-宇都宮 第2クオーター、ドリブルでゴール下へ切り込む富山の前田
富山-宇都宮 第3クオーター、3点シュートを放つ富山の山田
富山-宇都宮 第4クオーター、3点シュートを決める富山の水戸

© 株式会社北日本新聞社