韓国人観光客激減 「国内外から誘客強化を」対馬おもてなし協議会

 日韓関係悪化に伴い長崎県対馬市を訪れる韓国人観光客が激減していることを受け、県対馬振興局は25日、観光事業者の接客に対する意識を高め、国内外から対馬への誘客強化を狙う「対馬おもてなし協議会」の初会合を開いた。
 同協議会は対馬観光物産協会、対馬市国際交流協会、対馬市商工会、県、市-の計5団体で構成。初会合では、会長に江口栄・対馬観光物産協会長を選任。松尾誠司振興局長は「対馬が本当の観光地となるためのエンジンがこの協議会であり、動かすためには事業者の熱い思いが必要。この会をきっかけにステップアップを図ってほしい」とあいさつした。
 本年度の計画として「おもてなしの心」醸成に向けた講演会を開催する方針を確認。「(飲食店や宿泊施設などで提供する)対馬ならではの食を流通させるため、農協や漁協との意見交換も必要になるのでは」との意見も出た。江口会長は取材に「接客の質を高めることで、対馬ファンやリピーターとなっていただける。おもてなし意識の徹底を図りたい」と話した。

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