120人が南砺を満喫 城端サイクリング祭

趣ある石畳の街並みで、颯爽とスタートを切る参加者=城端別院善徳寺前

 南砺市城端地域を発着点に市内約100キロを巡る「南砺城端サイクリング祭」が27日初開催され、県内外のサイクリスト91人が南砺の豊かな自然や風土を満喫しながら軽快に走った。

 地元有志らでつくる実行委員会(山田清志委員長)が初めて企画。年2回実施し、6月はファミリー層や初心者向けに行い、今回は本格派向けで13~69歳が出場した。

 コースは走行距離102キロ、累積標高1880メートル。出場者たちは時間差で十数人ずつ城端別院善徳寺を出発し、五箇山、井波、福野、城端地域を巡った。時折雨に見舞われながらも、景色を楽しみながら走行。89人が完走し、ゴールで健闘をたたえ合った。道の駅上平ささら館、閑乗寺公園、道の駅福光の3カ所にエイドステーションが設けられ、サトイモ汁や地元産のブドウなどが振る舞われた。

 大会のテーマは環境や社会に配慮した「エシカル(倫理的な)ライド」。参加者の走行距離をポイントに換算し、これに応じた金額を市内の自転車環境の整備に充ててもらうため市観光協会に寄付する。

 開会式では武田慎一県サイクリング協会長らがあいさつ。広島や千葉県など遠方からの参加者に特別賞として地元産コシヒカリが贈られた。北日本新聞社共催。(福光・城端支局長 湯浅晶子)

広島や千葉県など、遠方からの参加者には特別賞としてコシヒカリが贈られ、山田清志実行委員長(右)と握手した
開会式であいさつする武田協会長(右)
開会式で選手を激励する山田実行委員長
善徳寺をバックに、出発前に記念撮影する参加者

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