新湊の兼久さん剣詩舞全国大会で栄冠 

経営するブティックの常連客から祝福される兼久さん(左)

 射水市善光寺(新湊)の兼久絹江さん(65)は、今月6日に千葉市で開かれた「全国名流吟剣詩舞大会」の一般の部(36歳以上65歳以下)で優勝した。ブティックを営む傍ら稽古を重ね、初出場で栄冠をつかんだ。「気持ちを込めて踊ったことが最高の結果につながった」と喜んでいる。(射水総局長・高松剛)

 大会は日本コロムビア吟詠音楽会などでつくる実行委員会が主催。兼久さんは8月の北陸・信越・近畿・中国ブロック予選を制し、全国大会の出場権を獲得した。5ブロックの予選を通過した出場者による全国大会では和歌「我が胸の」に合わせ詩舞を披露した。

 幼い頃から日舞に親しみ、15年ほど前から剣詩舞にも取り組んできた。現在は宗生(そうせい)流の門下生として週1度、福井市にある総本部に出向き稽古を続けている。

 さらに、シニアタレントでつくる「劇団ひまわり一座」(高岡市)の一員として、ボランティア公演に参加。懐メロに合わせて踊る歌謡舞踊などを披露している。兼久さんは「ボランティア訪問で多くの人に見てもらったおかげで度胸がついた。日本の伝統芸能である剣詩舞の素晴らしさを若い人たちにも伝えていきたい」と話している。

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