橋本徹氏の「河川行政の闇」発言 上流で反乱させて下流の都市部を救っている!? 国土交通省に電凸してどう思うのが聞いてみた

国土交通省のYou Tubeチャンネルより

まず初めに、豪雨で被災された皆様にお見舞い申し上げます。

河川の氾濫情報を得るためにで情報をインターネットで検索する人も増えました。そこで、浮上し、炎上したのが、『国土交通省のミス』です。国土交通省のYouTube『荒川上流河川事務所』くらしを支える荒川第一貯水池には「茨城県」が「茨木県」と誤記されていました。

【おいおい、国の役所で『茨城県』は無いだろ~】

【大阪府の茨木、関東の茨城県、違うんやでって小学校の時に習ったんやけど、アホやな~】

【中学受験の塾に通っている四年生の8割でも書き分けることができます。小学生からやり直した方がいいですね】

と、厳しい批判がインターネット上には飛び交っていました。

そこで、国土交通省、関東地方整備局荒川上流河川事務所に電凸しました。

電話を二分保留にされた挙句、広報担当のアラキさんは会議中とのことでしたが、約二時間後に折り返しを頂きました。

――YouTubeの茨城県の「城」が「木」と記載されているのですが

「あぁ、ハイハイ、聞いています。へへへ。それは多分ですね。こ、こ、ここでぇ、こうだということは言えないですけども、たぶんですね。混乱している中で打っていますので。色々なところで色々な事情が発生した中で発生しているのでワープロミスみたいな感じではないかと思います」

――混乱とは台風の中、緊急に作られたのでしょうか

「はい。緊急に作ったのは台風19号でしょうね。ただ、いつのことを言われているのか。分かっていないので」

――YouTubeは何カ所も間違っているんですか?

「わからないです。ぼく何カ所も見ていないんで」

――間違っているのはどなたかから指摘があったのでしょう

「ごめんなさい。間違っているのが、どなたから指摘があったかというのは、ここですぐに答えられないんですけど」

――どなたが修正なさるんですか

「ごめんなさい。YouTubeって修正できるんですか。遡って」

――できるはずですが。アカウント管理は国土交通省の荒川事務所でなさっているんですか。業者に委託しているんですか?

「いやっ。ウチでやっていますね」

――ではアップなさっている間違ったファイルを正しいものに差し替えるだけなのではないでしょうか

「ごめんなさい。僕、やり方が分かっていないんで。すぐ修正できるかどうかというスキルはないんです。私はマスコミに対しての問い合わせ窓口をやっておりましてぇ。外部に発信する部門はぁ。また別の部門がやっています。担当が違うのでわかりません」

広報の中でも縦割りで担当外のことは一般の人よりも知らなくても良いという、のどかな雰囲気が伝ってきて、河川対策は大丈夫なのかと不安になってしまいました。YouTubeの訂正方法を分からない方が広報担当をなさっているのは驚きの国土交通省。電話の後に再度、YouTubeを見たら非公開になっていました。

10月13日に放送の『Mr.サンデー』(フジテレビ系)で橋下徹元大阪市市長が、都市化されている下流域の被害が出ないように上流部であえて氾濫させる治水行政の闇を語ったことが物議を醸しだしていることについてのコメントを求めたところ。

「危険なところは決まっているんですが。ははは。橋下さんの発言を僕は知らないので分かりませんけども。橋下さんの発言に対して、否定も肯定もする立場にはないと思っていますので、事実だけを言うと。

例えば、荒川が熊谷で決壊すると、氾濫した水は東京の方まで流れてくるという想定になっているので、そういった意味ではここを決壊させて下流を救うというのはないと思います。どこかで貯めるものというのは持っていないと思います。上流の低いところにためて、東京に流れないようにするというのは構造上ないです。荒川の以外の河川のことは他のところで聴いてもらいたいんですけども」

河川行政の闇がテレビに発言され、炎上していたこともご存知ない河川広報も河川行政の闇かもしれません。(文◎安倍しんのすけ)

© TABLO