2018年2月のワールドプレミア以降、日本市場への導入が待たれていたシトロエン発のMPV(マルチ・パーパス・ビークル)モデル『BERLINGO(ベルランゴ)』がついに上陸。兄弟車となる『PEUGEOT RIFTER(プジョー・リフター)』と同様に、本格導入を前に特別仕様車の“Debut Edition”が設定され、10月19日よりオンラインでの予約注文受付が開始されている。
この『シトロエン・ベルランゴ』は、フランス本国で“フルゴネット”と呼ばれるレジャーアクティビティビークルの市場を牽引し、約22年前から市民権を得るヒットモデルとして認知されてきた。その人気は数字にも表れており、初代モデルがデビューした1996年以降、累積で330万台を超える販売台数を記録している。
モデル通算で3代目となる現行型は、リフターと同様にPSA最新の“EMP2”プラットフォームを採用。現在のシトロエンのデザインコードのひとつ、2段がまえのポジショニングライトとヘッドライト&フォグランプをラウンドしたノーズ部分に配し、衝撃からボディを保護する独自の“Airbump(エアバンプ)”がドア下部に配された。
先進の1.5リッター直列4気筒ターボチャージャー付きクリーンディーゼル、DV5(130PS/300Nm)に、こちらも最新世代電子制御8速オートマチックトランスミッションのEAT8を組み合わせたパワートレインも含め、この“Debut Edition”の構成はリフターに準じるものの、グリップコントロールは非搭載に。そのため価格は325万円に抑えられている。
最大の特徴となるユーティリティ性能も同等ながら、そのインテリアデザインは独自の世界が構築され、大きな相違点となるのはリヤシート。広大な開口部とドア開閉時の省スペースが魅力の両側スライドドアを開ければ、リアシートは同社の『C4スペースツアラー』同様、幅の等しい3座独立式を採用。このシートは個別に折畳みが可能となっており、座席にはそれぞれISOFIXフックが装備されている。
またシートそのものもファブリックを貼り込んだリラックス感あるリビングのようなインテリアが演出され、Magic Flat(マジック・フラット)と呼ばれる機能でワンタッチでフルフラット状態にすることが可能に。室内には合計28もの収納スペースが用意され、リフター同様にModutop(モデュトップ)と呼ばれるルーフ部分の収納スペースも設定。これらを合計して186リッターものストレージが用意されている。
もちろん、前車追従式の完全停止対応アクティブクルーズコントロールを筆頭に、最新の安全運転支援機能(ADAS)も網羅。ボディカラーにはサーブル、アクアグリーン、ブランパンキーズの3色が用意される。
この“Debut Edition”のデリバリーも、リフター同様に2020年1月以降となり、本格導入は同年Q3(第3四半期/10~12月)の予定となっている。
シトロエン コール TEL:0120-55-4106