長くイングランド最大のクラブとして名を馳せてきたマンチェスター・ユナイテッド。このところは調子を落としているが、それでも経営規模は世界屈指だ。
したがって多くの有名選手やヤングスターが所属してきたが、マンチェスター・ユナイテッドではなかなか輝けなかった者も…。
今回は『Planet Football』から「マンチェスター・ユナイテッドでは何もしなかったが、退団後に復活した選手」をご紹介する。
ラダメル・ファルカオ
マンチェスター・ユナイテッド所属:2014~2015年
やはりマンチェスター・ユナイテッドで大失敗したといえばファルカオ。モナコで重度の怪我を負ってからピッチに戻り、それからまもなくイングランドへ期限付き移籍した。
しかし26試合の出場でわずか4ゴールと沈黙が続き、買取が議論になることすらなかった。次年度もチェルシーで苦戦したが、フランスに戻ってからは大復活。3シーズンで70ゴールを決めてみせた。
マイケル・キーン
マンチェスター・ユナイテッド所属:2009~2015年
マンチェスター・ユナイテッドの下部組織で育成され、18歳でデビューしたキーン。ところがそれからローン移籍を繰り返し、ついにトップチームでは1試合しか使われなかった。
2015年にローン先のバーンリーへ完全移籍すると、2部リーグで完全にポジションを掴んでブレイク。プレミア昇格に導き、2017年にはエヴァートンへ3000万ポンド(およそ43.7億円)で引き抜かれた。スモーリングやフィル・ジョーンズを完全に追い越している。
ダニー・ドリンクウォーター
マンチェスター・ユナイテッド所属:2006~2012年
同じくマンチェスター・ユナイテッドの下部組織で育ったドリンクウォーター。トップチームに上がってからは4つのクラブに貸し出され、2012年にレスターへと放出された。
そこでは驚きのプレミアリーグ優勝に貢献するなど成長を遂げ、プレミア屈指のプレーメーカーとして評価された。2017年にチェルシーへ移籍してからはまた苦しい時間を過ごしているが…。
アンヘル・ディ・マリア
マンチェスター・ユナイテッド所属:2014~2015年
レアル・マドリーからなんと5970万ポンド(およそ86.9億円)というとんでもない額で獲得され、背番号7を渡されたディ・マリア。最初の数週間はすばらしいプレーを見せて「ファーガソン退任後のクラブを引っ張る存在」になるかと思われたが…。
結局その後は失速してしまい、所属はわずか1シーズンのみとなった。パリ・サンジェルマンに移籍したあとは調子を取り戻し、強烈な攻撃陣の中でも随一の安定感を見せ続けている。
ウィルフリード・ザハ
マンチェスター・ユナイテッド所属:2013~2015年
クリスタル・パレスで彼が出てきたとき「イングランドで最もエキサイティングな若手」と評価された。ファーガソン監督は最後の仕事として彼をマンチェスター・ユナイテッドに連れてきた。
しかしデイヴィッド・モイーズにとっては全く不要なタレントだったのか、わずか4試合しか起用されず。慣れ親しんだパレスに戻ったザハは見違えるようなプレーを見せ、今や世界屈指のドリブラーとして名を馳せている。
ジェラール・ピケ
マンチェスター・ユナイテッド所属:2004~2008年
バルセロナの下部組織に所属していた2004年にマンチェスター・ユナイテッドへと移籍したピケ。すぐにカップ戦でデビューするなど期待はされたが、サラゴサへのローン移籍を経験するなど重用されず…。
ジョゼップ・グアルディオラ監督が就任したバルセロナが彼を呼び戻すと、復帰初年度から最終ラインに定着。それからずっとカンプ・ノウで重要な選手として活躍し続けている。
ティム・ハワード
マンチェスター・ユナイテッド所属:2003~2007年
シュマイケルの影を追い続けた時代のマンチェスター・ユナイテッドで苦しめられたゴールキーパーの1人だ。2003年にアメリカから獲得されてレギュラーとしても起用されたが、CLでのミスから批判を浴びて調子を崩してしまった。
若き彼への信頼を保てなかったユナイテッドはファン・デル・サールを獲得し、ハワードはエヴァートンへとローン移籍。それがきっかけとなって復活し、プレミアリーグで300試合以上に出場するなど9年間プレーしている。
ディエゴ・フォルラン
マンチェスター・ユナイテッド所属:2001~2004年
ウルグアイの伝説的なストライカーとなったフォルラン。2001年にマンチェスター・ユナイテッドへやってきたときはまだ22歳だった。
3シーズンで彼が決めたゴールはわずか10だったが、その後ビジャレアルに移籍したあとの1年で25ゴール。アトレティコ・マドリーでの2008-09シーズンには32得点を叩き込み、2度の得点王に輝いている。
トム・ヒートン
マンチェスター・ユナイテッド所属:2002~2010年
ユナイテッドで8年間も所属していたとは思えないヒートン。6クラブへのローン移籍を経験し、結局トップチームでのプレー機会はゼロだった。
しかし2010年にカーディフに移籍してからはブリストル・シティ、バーンリーで活躍。今季はアストン・ヴィラに加入し、プレミアリーグで一貫性あるプレーを見せている。