中心部にぎわい創出 氷見 エリアマネジャー坂本さん始動

氷見市職員(左)の案内で中心商店街を見て回る坂本さん

■不動産ノウハウ生かす

 氷見市の中心市街地活性化を図るため新設されたポスト「エリアマネジャー」に東京出身の元会社経営者、坂本是広(これひろ)さん(39)が就任した。不動産開発のノウハウを生かして空き店舗などを活用し、にぎわい創出を目指す。28日、市役所を訪れ、林正之市長に抱負を述べた。(氷見総局長・高橋幸博)

 坂本さんは東京の不動産会社でオフィスビルやホテルのリニューアル、外国人向け宿泊施設の企画開発などに携わった。会社を設立し、岐阜県高山市で屋外型フードコートの空きテナント解消を達成した。

 エリアマネジャーは商工会議所や市、商店街連盟など市内5団体で構成する氷見まちづくり協議会が年収870万円で公募した。坂本さんは東京への一局集中で地方が衰退している現状に疑問を感じて応募。全国229人から選ばれた。

 24日に単身赴任で活動をスタート。空き店舗のオーナーから活用について意見を聞くなどし、にぎわい創出への計画を立て、実行する。2021年度末まで務める予定で、自らの起業も視野に入れている。

 市役所では林市長が「商店街の閉じたシャッターを、ぜひ開けてもらいたい」と激励した。坂本さんは「市民が主体となってビジネスを展開する仕組みをつくり、大勢の人がまちなかを歩くようにしたい」と話し、早速、市職員と商店街などを見て回った。

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