八村 滑り出し上々 開幕3試合 平均16.3点 現地メディア「想像超える活躍」

26日のスパーズ戦でシュートを放つウィザーズの八村(8)=サンアントニオ(共同)

 米プロバスケットボールNBAでウィザーズのドラフト1巡目新人、八村塁(富山市出身)は26日までに敵地での開幕3試合を終えた。その全てに先発し、開幕戦では14得点、10リバウンドで、2部門で2桁を記録する「ダブルダブル」をマーク。1試合平均16.3点を挙げる上々の滑り出しに、目の肥えた地元メディアや歴戦の名将も高評価を与えた。

 NBCテレビでウィザーズ担当のリポーターを務めるクリス・ミラー氏は6月のミニキャンプから八村を見続けている。「まず驚いたのは彼の落ち着きぶりだ。戦術をきっちり理解し、バスケのIQは非常に高い」と新人離れしたプレーぶりにうなった。ゴンザガ大時代のプレーも3試合見たと言うが、プロ入り後の活躍について「私の想像を全てで、はるかに超えている」と舌を巻く。

 NBCテレビがスパーズとの今季第3戦中に発表したアンケートでは、「ここまでどの選手が最も印象に残るか」との問いに65%が八村と回答し、2位のブライアントに2倍以上の差をつけた。

 本拠地の地元紙ワシントン・ポストも「並のルーキーよりも力があることを証明して見せた」と合格点を付けている。NBAで歴代3位の勝利数を誇るスパーズのグレグ・ポポビッチ監督は「技術もフィジカルも優れているし、自己中心的なプレーはしない。どうプレーすべきか知っている」と手放しの褒めようだった。

 (共同=大坪雅博)

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