田中所属のヤンキース ロスチャイルド投手コーチを解任

日本時間10月29日、ヤンキースは2011年から9シーズンにわたって投手コーチを務めてきたラリー・ロスチャイルドとの契約を今季限りで打ち切ることを発表した。ロスチャイルドはヤンキースとの契約を1年残していた。なお、ロスチャイルド以外のコーチ陣の去就については、今のところ明らかになっていない。

ブライアン・キャッシュマンGMは「10年近くにわたってヤンキースに貢献してくれたことに対し、個人的に感謝したい。この9シーズンの我々の成功のなかで、大きな役割を果たしてくれた」と語り、ロスチャイルドへの感謝を述べた。アーロン・ブーン監督も「ラリーは、私が監督に就任してからの2年間、とても頼りにしていた人物だ。今後の人生の成功を祈りたい」と感謝を口にした。

現在65歳のロスチャイルドは、選手、コーチ、監督として45年目のシーズンを終えたばかりだった。1990年のレッズと1997年のマーリンズでコーチとしてワールドシリーズ制覇の経験があり、2017年オフにヤンキースとの契約満了を迎えたあと、再契約を結んでいた。今季のヤンキースはリーグ6位の防御率4.31、同4位の1534奪三振をマーク。2014年以降の8861奪三振は、リーグ2位かつメジャー3位の数字であり、ヤンキースはロスチャイルドの指導の下、メジャー有数の投手陣を維持してきた。

なお、ロスチャイルドは次の仕事を見つけるのに、それほど時間は掛からないと見られている。ロスチャイルドは、ブーンの前の監督であるジョー・ジラルディの時代からヤンキースで投手コーチを務めてきたが、そのジラルディは今オフ、フィリーズの新監督に就任することが決定。ジラルディはロスチャイルドを自軍の投手コーチに招聘する可能性を否定しておらず、「我々が一緒に働いていた期間中、彼は素晴らしい仕事をしてくれたと思っている」とも語っており、ロスチャイルドのフィリーズ投手コーチ就任が有力視されている。

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