ラッパー・晋平太 自分をさらけ出す若者に「絶対に成功して欲しいと思った、心にささった!」とリスペクト

東京のティーン・エイジャーの思いを世の中に伝えて世の中のエネルギーにしようと企画した「ぶっちゃけTEENS 君のことばプロジェクト」をTOKYO MXテレビが取り組んでいる中、29日ラッパーの晋平太が、通常の学校に通うTEENSとは違った背景を持つ学生が多いという、原宿のハッシャダイで3回目となるラップ教室を開催した。

ハッシャダイとは、中卒・高卒といった学歴や地方格差によって可能性に気付けない若者達に、東京での職・食・住を無償で提供するヤンキーインターンシップを実施することで、「選択格差」のない社会の実現を目指すエシカルカンパニー。

今回のラップ教室では、約30名の生徒が実際に自己紹介のストーリーを深堀して、曲に合わせてラップで発表する。講師の晋平太は「ラップは自分を伝える道具で、ラップにして普段の会話では言いにくい、自分の生い立ちや性格、今の感情をはき出し、それを仲間と共感し、お互いをリスペクトいて行こう」と言う。

約30名の生徒が順番にラップを披露していくなか、それぞれが「すげー緊張する」と口にする、晋平太が「緊張するのは当たり前、緊張して失敗してもココに笑うやつはいない、正解はないんだ」と皆を勇気づける、そして、生徒たちはそれぞれの思いをラップでさらけ出していく。

そして、生徒たちは「今は自分が変わる瞬間」「これからやりたいこと見つけるぜ、絶対するぜ、親に恩返し」「今はとにかく自己成長」「毎日続いた親の喧嘩」「俺だけにしか出来ない、必ず自分の人生切り開くぜ」「アトピー克服でも喘息なった、でも必至に頑張る」「見つけてやるぜ未来の目標」「少しづつ成長」「生活支えてやりてえと思う」などと、自分を伝える言葉をつくり、披露しぶっちゃけた。

生徒たちのラップを聞いて、晋平太は「何かをしてやる事はできないけど『絶対に成功して欲しい』心にささった」と感想を言い、「自分をさらけ出して自分の事をわかってもらうとか、自分を知ってもらう事は怖いよね、だって、そこまで踏み込まなければ、恥ずかしい思いも、失敗したとか無いじゃないですか、でもずっとそのままって訳にはいかないし、自分人生、自分で選択していかなければいけない。これから生きていくには選択の連続、大変だけど自分の気持ちをしっかり人に話せる人間になったもらえたら嬉しいな」と言う。

また、「平凡な人生なんでない、人生に正解はない。自分で選べないこと(持って生まれたもの)をコンプレックに思わない!自分で努力した結果はどうであれ、頑張れた自分の方を見つめてください。自分の事を好きになる、自分に自信を持つ、一歩踏み出す。とにかく自分の事を褒めて好きになってください、自分が自分の事を好きになれないと、誰も自分を好きになってくれないんじゃないかなと思う、自分の持ってるものを見つめて、そっちを愛する!俺のラップの授業がそれに気づくきっかけとなってくれれば嬉しいな」とアドバイスし締めくくった。

ラップを披露した生徒たちは、すっかり自信を持てた顔に変貌し、誇らしげに見えた。

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