相模原・国道413号土砂崩れ、国が復旧代行決定

台風19号被害の復旧に関し菅官房長官(中央)に要望書を手渡す本村相模原市長(右)=29日午後、首相官邸

 国土交通省は29日、台風19号で大規模な土砂崩れなどが発生した相模原市の国道413号など5県6カ所の自治体管理道路について、国が復旧を代行することを決めた。413号は東京五輪の自転車ロードレース競技のコースにもなっており、市が国に要請していた。

 代行は大規模災害復興法に基づく措置。413号は被害が大きく高度な技術が必要で、湯口沢橋(同市緑区青根)手前から境沢橋(同青野原)手前の約1.3キロ区間の復旧を加速させる。国交省は「まずは1車線でも通行を確保できるよう、速やかに調査、設計に入りたい」としている。

◆相模原市長、不明2人の救出支援要請

 相模原市の本村賢太郎市長は29日、首相官邸で菅義偉官房長官(衆院神奈川2区)と面会し、台風19号による土砂崩れで行方不明になっている2人の救出支援などを政府に要請した。菅氏は「一日も早い救出を願っている。しっかり支援していく」と応じたという。

 本村氏は国道413号の復旧を国が代行することについて「国の支援に安心した。さらに復旧に力が入る」と強調。要請に同席した義家弘介法務副大臣(同16区)は「政府を挙げて復旧を応援していく」と述べた。武田良太防災担当相にも要望書を手渡した。

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