「大江浮立」奉納 五穀豊穣を願う 南島原・南有馬

大江浮立で側転を披露する児童=南島原市南有馬町、八幡神社

 長崎県南島原市南有馬町の八幡神社と天満神社の秋の大祭(24~26日)で、同町大江地区の子どもたちが伝統芸能「大江浮立」を奉納した。見物客を前に軽快な舞や和太鼓の力強いバチさばきを披露した。
 1960年代に途絶えたが、92年に住民らが大江浮立保存会(小渕智治会長)を立ち上げて復活させた。初日にはお旅所を皮切りに地区内の事業所などを巡り、大人3人が奏でる横笛の音に合わせて児童15人が五穀豊穣(ほうじょう)を願った。
 南有馬小6年の菅日夏里さん(12)は「8月から練習を重ねてきた。一番注目が集まる側転がばっちり決まったので満点。出演は最後なので寂しいが、地域の人を喜ばせたい」と祭りを楽しんでいた。

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