授業中に教師が生徒にカッとなって拳銃をぶっ放した!? 短期大学で起きた壮絶な溶接授業

写真はイメージです

授業中に生徒の態度に耐えかねた教師が拳銃を取り出して発砲するという映画か漫画のような事件が実際に起きてしまいました。

工業短期大学溶接科の授業で男子生徒5人が教室で男性教師の指示に従って実習をしていたところ、男性教師が所持していた拳銃を取り出してコンクリートの床を目がけて1発撃ったのでした。

事件の舞台はタイ南部サトゥーン県の工業短期大学です。生徒5人は身の危険を感じ慌てて教室から逃げ出したのは言うまでもありません。床には弾痕がはっきりと残されていました。

短期大学では直ちに校長代行と副校長も参加した真相究明委員会を立ち上げ、真相調査の結果が出るまでこの教師を停職処分にしました。

現場に居合わせた学生については、4人は翌日も通常どおり登校していますが、1人だけは休んでいます。短期大学側も暗に認めていますが、どうやらこの1人の学生の態度が発砲の発端となったようなのです。

この学生は電気技師科に入学した後退学して溶接科に再入学した経歴があるのですが、かねてから素行不良で何度も態度を注意されていました。しかも担任は拳銃を発砲したこの教師なのです。

事件当日も授業中に2人の間で口論となり、頭に血が上ってとっさに拳銃を取り出したと教師は短期大学側に事情を説明しました。しかし誤って発砲したのであり、撃つふりをするだけで実際に撃つつもりはなかったと話しています。

口論相手の学生は、翌日は休んで登校しませんでした。

教師は拳銃を所持していた理由について、前日に警備の宿直をした際に携帯して、返却するのを忘れてそのまま授業に臨んだためと釈明していますが、公共の場に銃を持ち込むことは違法であり、保護者が警察に告訴したら罪に問われることになると思われます。

短期大学に通う学生の話では、この教師はそんな素振りを一度も見せたことがないので、おそらく相手の学生から言葉で煽られたのだろうとのことですが、かっとなってやってしまったことの代償は大きなものとなりそうです。(取材・文◎赤熊賢)

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