「えんじゃら節」踊り上達 砺波、東部保育所

えんじゃら節を練習する園児

 砺波市の東部保育所の年長児は11月3日、同市の南般若公会堂で開かれる敬老会で、南般若地区に伝わる民謡「えんじゃら節」の踊りを披露する。29日は、同地区の踊りグループ「おどらん会(高畑邦男代表)」のメンバーが同所を訪れ、踊りを指導した。

 えんじゃら節はかつて同地区や庄川地域で親しまれてきたが、戦後に一度途絶えた。砺波えんじゃら節保存会の平野専正会長が1985年、三味線や胡弓(こきゅう)などの伴奏を付けて復活させた。

 地元の民謡を後世に伝えようとおどらん会が2006年から毎年指導している。ことしは18日に一度練習を行い、これまで535人に指導した。

 29日は、園児22人が同会のメンバー5人の指導で練習に取り組んだ。CDの音楽に合わせてリズムを取り、手や足の動きを確認した。中野芽依さん(6)は「楽しく覚えられた。本番は頑張りたい」と話した。

 園児は午前10時ごろ出演予定。高畑代表は「地元の人たちに元気を届けてあげてね」とメッセージを送った。

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