「避難指示」18日ぶりに解除 決壊堤防の仮復旧が完了 住民「電気も通っていない。住むのは無理」 長野

長野市の千曲川で堤防の仮復旧が完了し、千曲川流域の「避難指示」が18日ぶりに解除されました。

長野市穂保の堤防は13日の未明に70メートルにわたって決壊し、24時間態勢で工事が行われてきました。

(リポート)

「もともとできていた仮堤防を囲う形で鉄の板が打ちつけられています」

きょう30日午前9時に完成した仮の堤防を囲む壁は、全長320メートル、高さ5メートル、およそ1700枚の鉄の板が5メートル間隔で二重に打ち込まれています。

国交省 千曲川河川事務所・吉田俊康副所長:

「(決壊前の)もともとの機能と同じものをもっていると判断している。なるべく早く、本来の堤防を作りたいと考えているが、どのように作っていくか専門家を混じえながら考えていきたい」

一方、長野市は仮復旧の完了を受け、12日夜から千曲川流域に出していた「避難指示」を先ほど解除しました。

住民:

「電気は通っていないし、この辺りは(まだ住むのは)無理でしょう」

国土交通省は今後、カメラなどで監視を続け、来年の春以降、本格的な復旧工事に取りかかる予定です。

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