IR推進室新設は「実現向けた対策」 横浜市長が強調

横浜市の林文子市長(資料写真)

 横浜市がカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の関連業務を担う部署を11月に新設することについて、林文子市長は30日の定例会見で、「(IRの)実現に向けてしっかりした対策をつくるために立ち上げた」と述べた。

 新部署「IR推進室」は都市整備局に設置。25人態勢とする。これまでは政策局が所管し、4月時点で8人が担当。誘致表明以降は18人の職員が業務を手掛けてきた。

 林市長は「IRの実施方針の策定、ギャンブル依存症対策や治安対策をより具体的に検討していく。市民に丁寧な情報発信をやっていかないといけない」と強調。今後については「まずはこの態勢でやっていく。不都合があれば増やしていく可能性は十分ある」と話した。

 また、会見で市側は、16日から民間事業者を対象に募集を始めたIRに関する「コンセプト提案」について、参加登録を30日に締め切り、複数の企業から要請があったと明らかにした。

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