新施設は「横浜ハンマーヘッド」 みなとみらいに10月開業 「食」をテーマ、25店

複合施設「横浜ハンマーヘッド」の外観予想図(新港ふ頭客船ターミナル提供)

 横浜・みなとみらい21(MM21)新港地区で整備中の客船ターミナルや飲食店などが入る商業施設とホテルを含む複合施設の総称が「横浜ハンマーヘッド」に決まり、10月から順次開業する。11月4日には大型客船「ダイヤモンド・プリンセス」が第1船として入港を予定。国内外の観光客が訪れることで横浜中心部ににぎわいが生まれ、ミナトの新名所となりそうだ。

 横浜岡田屋(横浜市西区)を代表企業に地元企業を中心に構成する「新港ふ頭客船ターミナル」が横浜市と連携して整備を進めている。街と陸・海・空をつなぐ「ウミエキ構想」の中核となる複合施設は地上5階建て、総床面積は約3万300平方メートル。「食」をテーマにした商業施設は10月が開業。11月に客船ターミナルとラグジュアリーホテル、2020年3月下旬に公園「ハンマーヘッドパーク」がオープンする予定だ。

 商業施設「ハンマーヘッド SHOP&RESTAURANT」には計25の飲食店が出店を予定。菓子の手作りが楽しめるスウィートファクトリーとして、チョコレートの「バニラビーンズ・ザ・ロースタリー」、洋菓子の「ありあけ ハーバースタジオ」などが出店する。

 ホテルの名称は「インターコンチネンタル横浜 Pier8(ピアエイト)」で、横浜グランドインターコンチネンタルホテル(同区)が運営する。客室数は全173室で、ラウンジも設けられる。客船ターミナルは大型外国客船に対応し、CIQ(税関・出入国管理、検疫)施設や総延長340メートル、水深9.5メートルの岸壁を備える。

 新港ふ頭には1914年に設置された国内初の港湾荷役専用の英国製50トンクレーン「ハンマーヘッドクレーン」がある。横浜港の発展に大きく寄与して歴史遺構として残ることから、新施設の名称や外観デザインに取り入れた。

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