ベイ、FA補強に動くか 争奪戦必至の鈴木大地

鈴木大地選手

 国内フリーエージェント(FA)権の申請期限が11月1日に迫り、各球団に動きが出てきた。横浜DeNA球団となった2012年以降、ベイスターズがFA選手を獲得したのは13年の久保と17年の大和のみだが、筒香がメジャー挑戦する来季の戦力ダウンは喫緊の課題。球団幹部は「FAについては何もコメントしない」と補強の意向を明らかにしていないが、経験豊富な選手の獲得に乗り出すかが注目される。

 最大の目玉はロッテの中心選手で、今年のドラフト1位・森敬斗が通う桐蔭学園高出身の鈴木だ。今季はいずれも自己最高となる打率2割8分8厘、15本塁打、68打点をマーク。内野の全ポジションに加え、筒香の抜ける左翼も守れるのは大きな魅力だ。巨人、中日、楽天などが調査に乗り出している。ソフトバンク・福田も内外野を守れる俊足の左打者で、今季は代打や守備固めを中心に80試合に出場。残留も選択肢とした上で、西武やヤクルト、中日が関心を示しており、争奪戦は必至になる。

 投手では、楽天の美馬の去就が注目を集める。13年に日本シリーズ最高殊勲選手(MVP)に輝き、今季は25試合に登板して8勝5敗で防御率4.01。来季34歳になるが、先発の駒不足に悩まされたベイスターズにとっては気になる存在だ。

 FA宣言した選手は11月2日に公示され、3日から交渉が解禁される。

© 株式会社神奈川新聞社