前カージナルス監督のマシーニーがロイヤルズの新監督に就任

日本時間11月1日、ロイヤルズは自軍の新監督に前カージナルス監督のマイク・マシーニーが就任したことを発表した。ロイヤルズは、2015年にチームをワールドシリーズ制覇へ導いたネッド・ヨスト監督が今季限りで退任。その後任探しを進めていたが、マシーニーが球団史上第17代の監督に就任することが決定した。

現在49歳のマシーニーは、昨季終了後にデイトン・ムーアGMの特別アドバイザーとしてロイヤルズに加入。それから11ヶ月が経過し、ムーアに自身の手腕を認めさせて監督就任に至った。

ムーアは「彼のリーダーシップには誰もが驚いているし、彼を1人の人間として誰もがリスペクトしている。マイクをカンザスシティ・ロイヤルズの新たな監督として紹介できる日がやってきたことを我々は喜んでいるんだ」と語り、マシーニーの手腕に期待を寄せた。

現役時代のマシーニーは、ゴールドグラブ賞を4度受賞した名捕手だった。2013年からカージナルスの監督を務め、史上初となる「監督就任から4年連続でポストシーズン進出」を達成。しかし、ポストシーズンでは21勝22敗と思うような結果を残せず、2018年は開幕93試合で47勝46敗と低迷し、シーズン途中で解任となった。カージナルスの監督としての通算成績は591勝474敗となっている。

カージナルスの監督としてのラストイヤーとなった2018年には、選手の扱いに関する問題点も報じられ、今回の監督就任に対して批判的な声があるのも事実。しかし、マシーニーはそれらの批判を受け入れたうえで「セントルイスで起こったあらゆることに対して謝罪するつもりはない。人間というものは、それぞれ自分の意見を持っているものだからね。後悔はしていないよ」と語った。

毎年優勝争いに加わっていたカージナルスとは異なり、ロイヤルズでは再建途上のチームを任されることになる。マシーニーがカージナルスの監督としての経験を生かし、どのようにロイヤルズを育てていくか注目したい。

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