ヒューストンの地元メディアも注目「イライラの募ったファンに口撃仕返し」
今季のサイ・ヤング賞最有力候補でFA市場の目玉とされているゲリット・コール投手が、ワールドシリーズ終了直後にアストロズではなく代理人事務所のキャップをかぶっていたことが話題となっている。ファンがツイッターでこれを非難すると、コールの妻のエイミーさんが反論。2人の激しい言い合いにヒューストンの地元メディアも注目している。
地元紙「ヒューストン・クロニクル」は「エイミー・コールがイライラの募ったファンに口撃仕返し、アストロズの衣服を身に着けていなかった夫を擁護する」とのタイトルで特集を掲載。あるアストロズファンがツイッター上でコールを批難したことに対して「彼の妻は引き下がらなかった」と伝えている。
事の発端は10月30日(同31日)のワールドシリーズ第7戦の試合後。ナショナルズに敗れて世界一を逃したアストロズのコールは、取材対応でスコット・ボラス氏の代理人事務所「ボラス・コーポレーション」のロゴが入った帽子をかぶっていたという。これをニューヨークの地元紙「ニューヨーク・ポスト」が他球団移籍への“意思表示”だったと伝えるなど、話題となっていた。
「ヒューストン・クロニクル」によると、このコールの“服装”にアストロズファンが反応。ツイッターで「俺たちに対して極めて失礼じゃないか。彼のことは好きだったけど、その(服装の)せいで今は彼を軽蔑するよ。彼は俺たちに心から謝罪すべきなんだ」と避難した。これにコールの妻が反応した。
コールは常に同じキャップを被っていた? 「普段の格好をしているのです」
「落ち着いてください。あなたは前後関係を無視してしまってます。ゲリットがもしこの街に身も心も捧げていないと思っているのなら、あなたは単に周りが見えていないだけです」
ツイッターでこう反論。しかし、ファンも引き下がらず「彼はあの後、俺たちに対して誠実さを示すこともできたはずなのに。彼とボラスの名前を宣伝することは、明日でもできたはずだ。酷いタイミングだ」と再びツイート。これに対して、またもエイミーさんが「今夜の試合よりも前の、彼の試合後インタビューを見たことがあるなら、シーズン中ずっと彼はその帽子を被っていたことはわかっているはずです。彼ら(選手)は球場に来る時も帰る時も、普段の格好をしているのです」と説明。すると、ファンがさらに「エイミー… 彼はこうも言っていたよ… 『もうこの球団の名前を背負っているわけではない』と。試合終了直後の発言とは、あまりにも(タイミング的に)早すぎるじゃないか」とつぶやき返した。
記事では「エイミー・コールはツイッター上で仕返しをしたわけであり、ワールドシリーズ敗戦後に彼女の夫がアストロズの衣服を身に着けていなかったことに対してあるファンが激しく非難した後に彼女は夫を擁護した」とレポート。エイミーさんの“奮闘”ぶりを伝えている。思わぬ場外戦が注目を浴びる結果となってしまった。(Full-Count編集部)