菊池雄星の1年目は防御率5.46と苦戦 MLB公式は辛辣「非常に困難」

マリナーズ・菊池雄星【写真:Getty Images】

13年総額358億のハーパー、10年総額326億のマチャドは物足りないとの評価

 マリナーズの菊池雄星投手は、今季32試合に先発し、6勝11敗、防御率5.46の成績でメジャー1年目のシーズンを終えた。MLB公式サイトはFA契約選手で各チーム最高額の1人ずつを紹介し、マリナーズでは菊池を「非常に困難なものになった」としている。

 マリナーズと3年4300万ドル(約46億7500万円)で契約した菊池。序盤戦は勝ち星には恵まれなかったものの、5月後半までは防御率3点台を維持するなど好投を続けた。しかし、5月30日のエンゼルス戦で4回途中6失点と打ち込まれてから大量失点が目立つように。最後までローテーションは守ったものの、32先発で、6勝11敗、防御率5.46の成績に終わった。

 記事では「キクチは最初はエキサイティングだったが、32先発登板で防御率5.46とし、アメリカでの1年目は彼にとって非常に困難なものになった」と評価。序盤戦の好投は称賛しながらも、最終的に期待に応えられなかったとした。

 また、超大型契約を勝ち取ったブライス・ハーパー外野手、マニー・マチャド内野手の2人も厳しい評価となっている。フィリーズと13年3億3000万ドル(約358億8000万円)で契約したハーパーは、打率.260、35本塁打、OPS(出塁率+長打率).882の成績。昨季とほぼ同じ水準かそれ以上の成績を残したが「恐らく今季フィリーズで最高の選手だったが、MVPを受賞した2015年シーズンに近い活躍をしていない」と、打率.330、42本塁打、OPS1.109の成績だった2015年と比べて物足りないとした。

 パドレスと10年3億ドル(約326億2100万円)で契約したマチャドは、打率.256、32本塁打、OPS.796。昨季より成績を落とし、「トップ10のMLB選手だろうか? そうではないかもしれない。しかし、マチャドがチームにいたほうがいないよりもずっと良い」と地区最下位に沈んだチームの中での貢献度は高いとされている。

 マリナーズとの契約はあと2年残されている菊池。8月のブルージェイズ戦で完封、最終登板で地区優勝のアストロズ相手に好投するなど復調の兆しは見せた。来季の躍進に期待がかかる。(Full-Count編集部)

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