秋空の下 窯元巡り 波佐見、峠の里まつり

窯元との会話を楽しみながら器を選ぶ来場者=波佐見町折敷瀬郷

 長崎県東彼波佐見町折敷瀬郷岩峠地区の窯元を訪ね歩く「第10回峠の里まつり」が2日に始まり、焼き物ファンが秋空の下を散策しながら、器探しを楽しんでいる。3日まで。
 同地区は江戸時代、大村藩と佐賀藩の境に位置し、波佐見の四つの皿山で生産された焼き物を全国へ運ぶ際の通り道だったとされる。まつりは地区の歴史を伝え、焼き物に親しんでもらおうと9窯元でつくる実行委で開催。各窯元で工房やギャラリーを開放し、焼き物を通常より割安で販売するほか、おでんや豚汁などを振る舞ったりして来場者をもてなしている。
 小規模な窯元が中心で、個性あふれる商品が多いのも特徴。実行委員長で「工房美のり窯」の松崎康則さんは「窯元との会話を楽しみながら、自分だけのお気に入りを見つけてほしい」と話した。

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