伝統のクリスマス行事を前に 巨大ツリー点灯 北有馬

約5万個のLEDが輝く巨大ツリー=南島原市立有馬小

 長崎県南島原市北有馬町のクリスマスイベント「フェスティビタス ナタリス」(12月7日)を前に、会場の市立有馬小で1日夜、高さ約30メートルの巨大ツリーと街路樹のイルミネーション点灯式があった。点灯の瞬間、集まった住民約100人から歓声が上がった。大みそかまで毎日午後6時~10時に点灯される。
 地域活性化につなげようと、冬のお祭り実行委(田島万裕会長)が企画し、今年で23回目。「フェスティビタス-」はラテン語でクリスマスの祭りの意味で、約400年前、地元の日野江城下でキリシタン文化が繁栄した当時にクリスマスなどで行われていたという行列などを再現している。
 ツリーは2本の立木に約5万個、周辺の街路樹計171本には約3万4千個の発光ダイオード(LED)を装飾した。田島会長(58)は「町の歴史を知ってもらうきっかけになればうれしい」と話した。
 式に参加した市立北有馬中3年の中村修磨さん(15)は「ツリーは北有馬の未来を輝かすともしび。伝統を守っていきたい」と誓っていた。

© 株式会社長崎新聞社