伝説の大男 練り歩く 西有家・みそ五郎まつり

みそ五郎人形の山車が練り歩いたパレード=南島原市、須川商店街

 長崎県南島原市西有家町の晩秋の恒例イベント「第38回みそ五郎まつり」(実行委主催、長崎新聞社など後援)が2、3日、同町の須川商店街一帯であった。最終日メインのパレードでは、高さ約4メートルのみそ五郎人形の山車が登場し、フィナーレを飾った。
 みそ五郎は同町の高岩山にすみ、みそが好物で誰からも慕われたという伝説の大男。祭りは1982年に産業祭として始まり、95年から名称を変更した。
 まつりでは、カラオケのど自慢大会や餅つき大会、そうめん創作料理など多彩な催しがあり、計約3万人の人出でにぎわった。パレードでは松本政博市長らが山車に乗って餅をまくと、沿道の市民が勢いよく手を伸ばしていた。
 回転焼きを出店した市商工会青年部の川上貴弘部長(36)は「過疎化が進んでいるが、就職や結婚で地元を離れた人が大勢帰省していた。島原半島が誇る祭りとして盛り上げ、にぎわいを取り戻したい」と笑顔で話した。

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