サッカーの第98回全国高校選手権県大会第5日は3日、諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で準決勝2試合が行われ、国見と長崎総合科学大付が決勝（10日12時40分・トラスタ）へ進んだ。両校の決勝対決は初めて。国見が勝てば9年ぶり23度目、長総大付が勝てば4年連続7度目の優勝となる。
創成館－国見は、国見が後半22分、MF日下部の左クロスにFW寺島が頭で合わせて先制。その後はGK松本、DF西村らが、創成館のFW平川、大西らを軸にした反撃を抑え、1-0で競り勝った。
長崎日大－長総大付は、長総大付が後半6分、FKからDF児玉が先制ゴールを決めると、32分とロスタイムにMF千葉翼が追加点。長崎日大もMF山崎らが果敢に攻めたが、長総大付が3-0で快勝した。
◆3試合12得点無失点
4連覇に王手をかけた長崎総合科学大付。3試合で12得点無失点と盤石の試合運びを見せた。今季は1月の県新人大会、6月の県高総体ともに準々決勝で敗れていただけに、小嶺監督は「最悪な年だったが、少しずつ積み上げてここまでよく来た。偉い」とチームの成長をたたえた。
県高総体王者の長崎日大との準決勝は、後半に動いた。FW岩永を投入して前線でボールを収めると、6分に1年生のDF児玉がFKに合わせて先制ゴール。エース千葉翼も「児玉のおかげで波に乗れた」と32分、ロスタイムに追加点を奪った。これで今大会5得点の3年生は、決勝に向けて「点を決めて勝ちたい」と意気込んだ。
決勝は県新人大会で敗れた国見と対戦する。教え子たちが指導陣に並ぶ古巣に対して、小嶺監督は「指導者冥利（みょうり）に尽きる」と師弟対決を心待ちにしている様子だった。
