ブース間貸しで開業支援 川崎・溝の口、地域活性化効果も

 個人や個店にブースを間貸しするシェアマーケット「nokuchi-lab.-ノクチラボ-」が7日、川崎市高津区溝口にオープンする。区の中心地・溝口で気軽に営業できる場を設け各自のPRにつなげてもらおうと、区内の企業が開設を考案。魅力的な物品や料理を集めることで、地域の活性化効果も見込む。

 ノクチラボは東急田園都市線溝の口駅から徒歩7分のマンション1階に開設。地域振興やまちづくり関連の企画を手掛ける企業「ten」が運営を担う。

 同社代表で、カフェも経営する丸山佑樹さん(38)は街の商店主たちとの会話の中で、溝の口周辺での出店の難しさを感じていたという。「駅徒歩圏内の空き物件はほとんどない。出店するための設備にも多額の資金が必要」。そうした課題を解消するため、半年ほど前からノクチラボの構想を温めてきた。

 約10店舗の入居を想定しており、共通のキッチンを設けるなど飲食店としても使用が可能。利用は月単位で、料金は月額3万円から。現在、ピザやカレー、鳥料理など扱う店舗や花屋の出店が決まっているという。

 開業費用の一部に充てるため、クラウドファンディングサービスの「レディーフォー」を通じて資金提供も呼び掛けている。問い合わせは、丸山さんのメールinfo@ten-co.jpへ。

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