三浦市内でレンタカー事業を手掛ける「三浦レンタカー」(同市南下浦町上宮田)が、タイの三輪タクシー「トゥクトゥク」を活用した地域貢献活動に乗り出している。19日に横須賀市内の「子ども食堂」を利用する小中高生らを対象に、トゥクトゥクの乗車体験ツアーを開催。その軽快な走りに、子どもたちからは歓声が上がった。
三浦市内で催されたツアーに参加したのは、任意団体「よこすかなかながや」(同市池上)が運営する子ども食堂の利用者を中心とした小中高生10人。3台のトゥクトゥクに分かれ、名産のキャベツ畑や港の風景を眺めながら、約2時間のドライブを楽しんだ。
トゥクトゥクはもともと三浦観光の活性化を図りたいと導入したもの。同社のグループ会社常務の根岸辰也さん(33)は「地域の企業として、子どもたちのためにできることはないかと考えた」と話す。
この取り組みは今回が初めてだが、今後も要望に応じて開催していきたいという。
一方、トゥクトゥクに乗車した子どもたちは笑顔を見せた。同団体の子ども食堂に通う中学2年の男子生徒(14)は「独特な乗り心地が新鮮だったし、風が気持ちよかった」とうれしそう。また、今回のツアーには県内外の女性3人も支援した。同団体の和田信一代表(52)は「人との交流やさまざまな経験が、子どもたちの成長につながれば」と期待した。