来場者数100万人は超えたのか!? 東京モーターショー2019が11月4日に閉幕

東京モーターショー2019最終日(11月4日)の模様

盛況のうちに閉幕した東京モーターショー2019、いくつかの課題も

2019年10月23日(水)のプレスデーからスタートし、およそ2週間近く開催されてきた第46回東京モーターショー2019が閉幕した。今年は東京ビッグサイト西展示棟と新設された南展示棟に加え、ひと駅分離れたエリアに造られた東京ビッグサイト青海展示棟、MEGA WEBを利用したFUTURE EXPO(無料)、そして両エリアを結ぶOPEN ROAD(無料)など、新しい試みが多く実施され注目を集めた。

シャトルバスの乗車待ちは会期中に改善

東京モーターショー2019最終日(11月4日)の模様

新たな試みが多く行われた今回の東京モーターショー2019だが、会場が広範囲に拡がったことで課題も散見された。

東西会場を結ぶ無料シャトルバスの運行を行ったが、乗車待ちの長い行列が発生する事態に。週末のピーク時では最大1時間待ちとなった。会期途中で車両を増やし改善を図ったものの抜本的な解決とはならず、乗降に時間のかかる観光バス車両などが混在したこともあって、最終日の11月4日でも30分の乗車待ちが発生していた。

FUTURE EXPOなどでは、東京2020オリンピック・パラリンピックに使用するバリアフリーな小型EVバスが展示されていたが、展示だけではなく実際に約1.5kmに及ぶOPEN ROADを定期運行させ、車いすユーザーなどに使ってもらうなどの試みがあっても良かった。

飲食スペースにも課題

東京モーターショー2019最終日(11月4日)の模様

飲食の供給もエリア毎にばらつきがみられた。今年新設された青海展示棟では、飲料水の自販機が入口付近にのみ偏在。食事も屋外の数少ない屋台のみと寂しい状況だった。OPEN ROADでは青海エリア側に屋台村が出展していたが、混雑する週末は椅子やテーブルを削減。地面に座って食事するしかなく、ランチボックスを手に戸惑う買い物した客も多かった。また有明会場も含め屋外の飲食スペースにはいずれも屋根がなく、雨天時の利用が出来ない。大規模なイベントとしては、やや物足りない結果となった。

結局、目標来場者数100万人は超えることができたのか!?

東京モーターショー2019最終日(11月4日)の模様

主催の日本自動車工業会(自工会)では当初、今回の東京モーターショー2019について、約100万人の来場者数を目指すとしていた。前回の東京モーターショー2017訪問者数は約70万人。2019年の野心的な目標に注目が集まっていた。

例年の東京モーターショーなら、プレスセンターから毎日の来場者数が細かく公表されていたが、今回は広範囲に会場が点在するうえ、無料エリアも多く集計も難しいためなのか、会期中一切の来場者数が明かされていない。公式発表を待ちたいところだ。

[筆者:MOTA編集部/撮影:MOTA編集部]

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