絵物語「パパ様と長崎」 深いつながり 理解し発信を 長崎の漫画家 西岡さん刊行

絵物語「パパ様と長崎」を刊行した西岡さん=長崎市茂里町、長崎新聞社

 ローマ法王フランシスコの来崎を前に、長崎市在住の漫画家、西岡由香さん(54)が絵物語「パパ様と長崎」(長崎文献社)を刊行した。日本のキリスト教の歴史、法王と長崎のかかわりなどについて、20枚のイラストを使いながら分かりやすく紹介している。
 ローマ法王が長崎市を訪問する見通しだという報道があった昨年12月から構想を練り始め、新聞や本、映画などで調べた。ヨハネ・パウロ2世が1981年に長崎市を訪れた時の様子、16世紀にローマで当時の法王に謁見(えっけん)した「天正遣欧使節」、フランシスコから神学校で教えを受けていたというイエズス会日本管区長デ・ルカ・レンゾ氏の話なども盛り込んだ。
 文章には振り仮名を付け、外国人向けに英訳も載せている。西岡さんは「ローマ法王と長崎の深いつながりを知って、法王が出す平和のメッセージを受け取り、さらに発信者になってもらえたら」と話している。
 48ページ、B5判。1100円。県内の書店や同市西坂町の日本二十六聖人記念館で販売中。11月20日午後6時半~8時半、長崎市上町のNBCビデオホールで「パパ様、ようこそ長崎へ!」をテーマにした西岡さんと古巣馨・長崎純心大教授の講演会もある。入場料千円。問い合わせは長崎文献社(電095.823.5247)。

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