沿線の四季、水彩画で 箱根登山鉄道カレンダー

箱根登山鉄道の2020年のカレンダー (同社提供)

 箱根登山鉄道はこのほど、2020年のカレンダー「箱根路物語」の販売をスタートさせた。アジサイに囲まれて走る登山電車や新緑の中を進むケーブルカーなど箱根の四季を水彩画で紹介。台風19号の被害で運休を余儀なくされているが、担当者は「カレンダーを見て乗車気分を味わってほしい」と話している。

 カレンダーは、雪化粧された沿線を走る様子(1月)や芦ノ湖を運航する「海賊船」とツツジ(5月)などを画家の五島まさをさんが描いた。卓上用(税込み700円、340部)と壁掛け用(同1500円、680部)の2種類を用意し、箱根湯本駅や強羅駅などで販売する。

 登山鉄道は、台風19号の影響で宮ノ下-小涌谷間の橋脚が流失するなど大きな被害を受けた。箱根湯本-強羅間は復旧の見通しが立たず、長期間運休となる可能性が高いという。

 11月27~29日には小田原駅東口の地下街「ハルネ小田原」で、五島さんの原画を紹介する特別展とカレンダーの即売会が開催される。問い合わせは、同社総務部電話0465(32)6821。

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