被災地の経験伝えたい 派遣の三浦市職員ら活動報告

長野県須坂市への派遣を終え、活動を報告する市や市社会福祉協議会の職員ら =三浦市役所

 台風19号で被災した姉妹都市の長野県須坂市への応援派遣を終えたことを受け、神奈川県三浦市と市社会福祉協議会の職員計5人が10月28日、市役所で現地での活動を報告した。

 派遣されたのは、市福祉課の課長石渡隆行さんと、同課の出水正樹さん、市健康づくり課の椛田祐紀さん、市社会福祉協議会の杉崎悠子さんと、佐藤志穂さん。

 同市によると、須坂市内では千曲川の氾濫で約300世帯が被災。5人は10月18日から24日まで、ボランティアセンターで受け入れ業務などにあたった。

 被災地での活動を通じ、5人は地元での防災についても言及。石渡さんは「三浦市が被災した場合、どこにセンターを建てるのか今後考えていかなければ」と話し、杉崎さんは「センターの運営に必要な細かいところが見られた。(被災時に)運営に入るスタッフに今回の経験を伝えていきたい」と語った。

 報告を受けた吉田英男市長は「各地区で避難所やボランティア受け入れ体制の訓練が必要。社協とも連携し、取り組んでいく」と話した。須坂市への支援としては今後、農産物の販売協力などに取り組んでいくとした。

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