黒岩祐治知事は２０１６年度から、ミュージカルの振興に力を注ぐ方針を示した。１９年のラグビーワールドカップ横浜開催を見据え、「ミュージカルあふれる神奈川」をコンセプトに、外国人観光客など県内外からの訪問客が県内で文化や芸術を楽しめるプログラムの充実を目指す。
黒岩知事は神奈川新聞社のインタビューに対し、「神奈川の中でもてなす際、文化芸術プログラムが重要な要素になってくる」と強調、さらなる神奈川芸術劇場発のミュージカル制作や市民ミュージカルのイベント開催実現にも意欲を示した。
黒岩知事は大学時代にミュージカル研究会に所属。知事就任後には「横浜を（米ニューヨークの）ブロードウェーのようなまちにする」などと打ち出し、人を呼び寄せる文化・芸術の力を「マグネット・カルチャー」という造語で表現。県内イベントを一元的に発信するポータルサイトの開設や本庁舎大会議場での短編演劇上演、歌や演技を学ぶ講座を開講し、若手人材の育成などに取り組んでいる。
