【台風19号】神奈川県内土砂災害、12市町90件に

土砂崩れで行方不明になっている2人を捜索する消防隊員ら=10月18日午前11時50分ごろ、相模原市緑区牧野

 台風19号で記録的な豪雨となった神奈川県内の土砂災害件数は90件に上り、20都県で3番目に多い状況となっている。住宅や施設が巻き込まれた相模原市と箱根町を中心に12市町で被害が発生した。

 国土交通省や県の集計では、崖崩れと土石流、地すべりの合計件数が市町村別で最も多かったのは、相模原市の34件。箱根町23件、山北町10件、横浜市7件、南足柄市6件と続いた。このほか、川崎、横須賀、秦野、小田原、藤沢、平塚の各市と真鶴町でも発生が確認されている。

 県内全体では、崖崩れが57件と過半を占め、土石流は30件、地すべりが3件だった。

 19号では箱根町の総雨量が千ミリに達し、相模原市緑区でも800ミリを超えた地点がある。

© 株式会社神奈川新聞社