瓶のフタをくるりと回すと、甘いにおいが漂った。ああ、桃だ。
「こんなのあるんだ!大賞2019」関東ブロック代表の「エアリーフルーツ 完熟もも」は、濃いピンクの皮、白い果肉、香り…確かに桃なのだが、とにかく軽い。フリーズドライしてあるのだ。そっと触れないと壊してしまいそうな軽さ、まさに「エアリー」だ。
サクサクした歯触り。味は桃そのもの…いや、もっと味が濃くなってないか? 高校生の娘は「甘み凝縮。『桃っ!』って感じ」と表現した。果汁したたる桃の味を、サクサクと味わう驚きが楽しい。
「Takano Farm(高野ファーム)」(山梨県山梨市)の代表取締役高野弘法さん(31)によると、自社農園のもぎたての桃を、まず急速冷凍し味や色を一瞬で閉じ込める。それから、県内に1台しかないという最新鋭の真空凍結乾燥装置で乾燥させるのだという。
切るとすぐに茶色くなってしまうのが桃の〝弱点〟。それを防ぐため、過熟になっていない実を選ぶこと、そして硬くなりすぎないよう程よく乾燥させることに腐心するそうだ。
果物の中でも桃が大好きという女性は「香りが桃そのもの。季節を問わず〝桃欲〟を満たしてくれるのがいい」
ただ食べるだけではない。高野さんによると、ワインやシャンパンに浮かべると、桃にお酒がしみておいしいという。何ておしゃれ!
であらばアレンジに挑戦…と、プレーンヨーグルトに埋め込んで一晩。果たして翌朝、桃は水分を含んでぷるんと戻り、ヨーグルトは締まってクリームチーズのように。甘みすっきりでおいしくいただいた。
(共同通信 小森裕子)
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