AKB48グループ、博多座11月公演「仁義なき戦い」に挑戦!! かわいらしいアイドルが“こわもてアウトロー”に変身!

昭和の大傑作映画「仁義なき戦い」が博多座(福岡市博多区)で完全舞台化される。男臭い物語を演じるのは、なんとAKB48と姉妹グループの女性アイドルたち! 今回は“博多座開場20周年記念AKB48グループ特別公演”と銘打ち、11月9日~24日まで行われる。演目は「仁義なき戦い~彼女(おんな)たちの死闘篇~」と「レヴュー48」の2部構成で、出演者は日程の前半と後半で交代する。

「仁義なき戦い」は、広島の街で任侠(にんきょう)の世界に生きる男たちの抗争を書いた“実録”小説が原作。1973年に映画化され、菅原文太らの熱演で大ヒットした。昭和時代、多くの男性を魅了した任侠ものの金字塔ともいえる作品だ。そんな作品をアイドルが、役柄そのままに体当たりで挑むというから驚きだ。

10月中旬、博多座で取材会が行われ、AKB48から小栗有以、HKT48から田中美久が参加。公演に向けての意気込みなどを語った。

今回演じるのは2人も男役。声だけでなく細部にわたる立ち振る舞いにも“男性らしさ”を意識しているという小栗は、「ふいに内股になったり、手の動かし方も女の子っぽくなったりするので、抑えてます」と説明。また、拳銃や刀を使うシーンの稽古に苦戦しているといい「武器を持っての稽古は怖かったです。今のままでは、かっこよくきまっていないので、もっと練習を頑張りたいです」と語った。

一方、田中は「最初は私も“男らしさ”を意識していたんですけど、監督から『美久は美久らしくでいい』って言われた」と言い、自分の役を“にぎやかしの役”と説明。アクションシーンに関しても、「やる気満々だったのに、今のところあんまりない。ずる賢い役なんです(笑)」と笑顔を見せた。

公演の第2部「レヴュー48」は福岡市天神の親不孝通りに専用劇場を持つ「劇団 あんみつ姫」がプロデュース。ショーやダンス、コントを織り交ぜ、性別の枠を超えるエンターテインメントを展開する「あんみつ姫」は、AKB48劇場の誕生のきっかけとも言われている。いわば“原点回帰”とも言えるこの演目に関して、同劇団の公演映像を見たという田中は「ただ踊るだけじゃなくて、面白い部分もありました。私たちがどこまでやるのかな?」と笑顔。小栗も「AKBの楽曲がどんな風になるのかとっても楽しみです」とコメントした。

HKT48の地元・博多座の20周年公演という名目での舞台に参加することについて、田中は「とてもありがたいことです。舞台は初めてなので緊張していますが、広いステージでの『仁義なき戦い』はすごい迫力になると思います!」と期待を寄せた。

一方、今まで福岡に長期間滞在をした経験がない小栗。食べることが大好きだという彼女は「福岡っておいしいご飯がたくさんあるって聞きました。いろんな先輩方やHKTの皆さんに連れていってもらって、おいしいご飯食べたいなって思っています(笑)」と公演への意気込みはもちろんだが、“博多グルメ”へのやる気も準備万端の様子だ。

最後に2人は「男性役は初めてで不安もいっぱいありますが、せっかく大きなステージの博多座さんで出演させていただくからには、いっぱい研究して練習して、いいステージになるようにメンバーみんなで協力して頑張ります!」(小栗)、「『仁義なき戦い』という新たな挑戦で、新たな一面を感じていただきたいなって思います。博多にはおいしいご飯もいっぱいあるので(笑)。県外の方も、ぜひ来ていただきたいです」(田中)と、それぞれ意気込みを語った。

AKB48と姉妹グループはデビュー以来、国民的アイドルとしてはもちろんだが、いろんなことに挑戦してきたグループとしても有名だ。普段アイドルとしてかわいらしい笑顔を振りまく彼女たちが、一体どんな“こわもてのアウトロー”として博多座に登場するのか? 48グループの新たな歴史が、博多座にて刻まれることだろう。

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