「老後の探し物」お手伝い 作家・ヒロコさん19日講演会

ヒロコ・ムトーさん

 坂本九さんらの楽曲を作詞した横浜市港北区在住の作家でエッセイストのヒロコ・ムトーさんが、19日に同市西区の教育会館ホールで「人生遅すぎることはない-あなたの探し物は何ですか」と題して、講演会を開く。主催する横浜市教育文化研究所が参加者を募集している。

 ヒロコさんは作詞家のほか、ミュージカル作家としても活躍。結婚して子宝にも恵まれ、順風満帆な人生を送っていた。しかし夫の海外駐在から帰国後、生活は暗転した。2人の娘がいじめに遭った。「表現者としての自分」を優先するあまり夫婦関係も破綻。つらく長いトンネルだった。

 母としての苦しい体験をもとに、いじめをなくそうと始めた学校での朗読活動「心の宅急便」は、県のボランタリー活動奨励賞を受賞。さらに夫との和解やがんの発覚など、山あり谷ありの人生を送ってきた。

 講演では激動の人生から得たことや、晩年に始めた創作活動が世界中で感動を呼んだ母・マサコさんに教えられた「人生遅すぎることはない」という言葉の真意などを語る。ヒロコさんは「皆さんの『老後の探し物』をお手伝いする話ができたら」と話している。

 午後2時開始。参加無料。同研究所電話045(253)4140に申し込む。15日締め切り。

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