カージナルスがベテラン右腕・ウェインライトと再契約

日本時間11月13日、カージナルスはフリーエージェントとなった38歳のベテラン右腕、アダム・ウェインライトと1年契約を結ぶことで合意に達したことを明らかにした。MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、契約内容は年俸500万ドル+出来高500万ドル。ウェインライトは、1年ごとに契約を更新していく意向を示しており、来季がラストシーズンとなるかどうかは定かではない。

2000年のドラフトでブレーブスから1巡目(全体29位)指名を受けてプロ入りしたウェインライトは、2003年オフにJ.D.ドリューを放出したトレードでカージナルスへ移籍し、2005年にメジャーデビュー。それ以来、カージナルス一筋でプレイしており、来季がカージナルスの一員として16年目のシーズンとなる。

最多勝2度、オールスター・ゲーム選出3度、ゴールドグラブ賞2度、シルバースラッガー賞1度など輝かしい実績を誇るウェインライトだが、近年は不振や故障に苦しむシーズンが続いていた。しかし、今季は31先発で14勝10敗、防御率4.19をマークし、まだ先発ローテーションの一角を担うだけの実力が残っていることをアピール。ポストシーズンでも防御率1.62の好投を見せた。

ウェインライトの残留により、カージナルスは来季の先発ローテーション5枠のうち、ジャック・フラハティ、ダコタ・ハドソン、マイルズ・マイコラス、ウェインライトで4枠が確定。空きは残り1枠となった。今季途中からクローザーを務めた元エースのカルロス・マルティネスは先発復帰を目指しており、オースティン・ゴンバー、ダニエル・ポンセデレオン、アレックス・レイエスなど、球団内に先発5番手候補は数多く名を連ねている。外部からの補強を行う可能性もあるが、いずれにしても、カージナルスが来季も引き続き充実した先発陣を擁してレギュラーシーズンの戦いに臨むことは間違いなさそうだ。

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