水辺の魅力を発信 食やパレード 大岡川などで催し

よこはま運河チャレンジをPRする小林委員長 =横浜市中区の大岡川

 横浜中心部を囲む大岡川や中村川、堀川を舞台にしたイベント「よこはま運河チャレンジ」が16日、横浜市中区のJR石川町駅周辺をメイン会場に5会場で開かれる。水上交通や防災、環境保護など多彩な催しを通じて、かつて運河として使われた水辺の魅力を発信する。

 昨年まで6回開催してきた「横浜運河パレード」の名称を改め、船団パレード以外にも地域間連携を軸に内容を充実する。新たに元町・中華街会場と、横浜港・新港ふ頭に誕生したばかりの複合施設「横浜ハンマーヘッド」に特設会場を設ける。

 石川町会場では午前10時から、千葉・富津の名産品の即売や地元飲食店などの「食の市」、フリーマーケットなどを開催。横浜日ノ出桟橋会場では午前9時半から、横浜中央卸売市場から直送された「朝市」などが催される。蒔田公園会場でも「食の市」やカヤック体験などが楽しめる。蒔田公園を除く4会場では各会場を結ぶ水上交通が乗船体験できる。

 船団パレードは石川町会場を午後0時40分に出発。動力船やSUP、カヤックなどが清掃を行いながら時計回りに運河を巡る。

 主催は、市民有志の団体「HamaBridge濱橋会」や観光船の運航会社、横浜市などでつくる「よこはま都心部水上交通実行委員会」。同実行委の小林直樹委員長(54)は「かつて運河では水上交通が盛んだった。身近な川を活用することで、街と人をつなぐかけがえのない存在になるようチャレンジしたい」と意気込んでいる。

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