「フィッシュハム」開発 五島産未利用魚を活用 Tポイント・ジャパンと浜口水産など

「五島のフィッシュハム」をPRする濵口社長(右)ら=長崎市浜町、樂ギャラリー

 共通ポイント「Tポイント」を運営するTポイント・ジャパン(東京)と浜口水産(五島市)などが協力して、五島産の未利用魚を活用した商品「五島のフィッシュハム」を開発、販売を始めた。
 Tカードで得られた年間約50億件の購買データなどを使って、地域活性化につなげる「Tカードみんなのソーシャルプロジェクト」の一環。商品開発は、三陸のカキを使った加工品に続き2例目となった。今回は昨年6月に取り組みを開始。全国6900万人超のT会員の中から選ばれた12人と、流通や飲食関係者らが参画した。
 「五島のフィッシュハム」は、シイラやトビウオに加え、磯焼けの一因ともされるブダイを使った無添加の商品。ブラックペッパーやハーブなどを利かせて、ビールに合う商品に仕上げた。
 関係者が13日、東京と長崎市内で記者会見。製造を担当した浜口水産の濱口正秀社長は「未利用魚をメインに使った商品ができてうれしい」と話した。1枚65グラムで、メーカー小売り希望価格は300円(税抜き)。浜口水産の店舗やネット通販、浜屋百貨店、首都圏でスーパーを展開するマルエツの店舗などで購入できる。年間2万枚の販売を目指すという。

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