殿堂入りの強打の捕手・ピアッツァがイタリア代表監督に就任

殿堂入りの強打の捕手、マイク・ピアッツァが国際野球の舞台に戻ってきた。日本時間11月14日、イタリアの野球・ソフトボール協会は2021年に行われるワールド・ベースボール・クラシックでピアッツァがイタリア代表の監督を務めることを発表。現在51歳のピアッツァは、自身のTwitterでもこのニュースを伝えており、東京オリンピックのヨーロッパ・アフリカ予選で5位に終わって出場権を逃した責任を取って辞任したギルベルト・ジェラーリに代わり、イタリア代表の監督に就任することとなった。

イタリア系アメリカ人であるピアッツァは、2006年に行われた第1回ワールド・ベースボール・クラシックにイタリア代表の選手として出場し、2009年の第2回大会でもイタリア代表の打撃コーチを務めた。ほかにもイタリアの野球アカデミーでイントラクターを務めて、ヨーロッパ野球選手権を連覇(2010年と2012年)したイタリア野球の発展に貢献し、2013年の第3回ワールド・ベースボール・クラシックの際には、アンソニー・リゾー(カブス)をイタリア代表に参加させるべくリクルート活動を行っていた。この第3回大会で、イタリア代表は初めてファースト・ラウンドを突破し、セカンド・ラウンドに進出した。

現在、ピアッツァは家族とともにイタリアで暮らしており、2007年の現役引退後から続けているイタリア野球への貢献活動を継続している。ドジャース、マーリンズ、メッツ、パドレス、アスレチックスの5球団で合計16シーズンにわたってプレイしたピアッツァは、通算2127安打、打率.308、427本塁打、OPS.922の好成績を残し、1993年新人王、シルバースラッガー賞10度、オールスター・ゲーム選出12度、1996年オールスター・ゲームMVPなど輝かしい実績を誇っている。殿堂入り投票では、4度目の挑戦となった2016年に得票率83.0%で見事、アメリカ野球殿堂入りを果たした。

なお、ピアッツァが監督を務めるのは今回が初めてではなく、2011年のフューチャーズ・ゲームでアメリカ代表の監督を務めた経験がある。

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