コノシロパターンがやってきた!
ビッグベイトオンリーでランカーシーバスが大爆釣!
ガイドの予約が取れないほどの大人気!
それが東京湾・秋のコノシロパターン!!!
とはいえ、そりゃ渋る日や時間帯もあります。
かねてより楽しみにしていた今回の釣行は、残念ながら渋ってしまったわけですが、それでも何とか楽しんできました!
毎週ボートシーバスに通うなんて、なかなかできないですよね?
そこで今回は、よくない日に当たってしまった時のために、渋いなりにどう楽しむのかを一緒に考察しましょう!
みんなが楽しみにするコノシロランカー便!
好きなビッグベイトでランカーシーバスが沢山釣れるよ!
と、誘われたのがキッカケで天気の良い11月初旬に東京湾羽田沖へでかけたわけですが……(笑)
実は初めてじゃない11月の東京湾
昨年も同じように秋のコノシロパターンに誘われたのですが……激渋。
結局ビッグベイトを諦め、ミノーやメタルバイブレーションでマイワシを意識した釣りでなんとか釣果を得ました。
今回の釣行と昨年の釣行から得た、コノシロパターンで釣果を得る方法を解説していきます!
ボウズを回避するためには?
イワシに対応するミノーを持っておこう!
ポイントにコノシロの群れは入っている! なのにビッグベイトに反応しない。これがいわゆる渋った状況です。
こんな時に魚探にイワシの反応があれば、イワシの来遊が原因となり一時的にビッグベイトを追わない状態になっている可能性があります。
シーバスはコノシロの群れに執着しながらも、マイワシが周りにいる場合、より捕食に対するリスクが少ないマイワシを追う傾向にあります。
そんな時に有効なのが大きめのミノーです。特にルドラはコノシロのサイズが小さい場合にも活躍するため、持っておくことをオススメします。
イワシの群れが沈んでしまっている場合は、メタルバイブレーションが効果的です。
一旦ボトムを取ってから、早巻きで巻き上げてみましょう!
コノシロの群れを散らそう!
時に海が黒くなるほど密集するコノシロですが、群れが固まりすぎるとシーバスが萎縮してしまうことがあります。
この場合、シーバスはコノシロの群れの周りを回遊しながら、何らかの原因で群れから離れるものを狙っているのです。
そこで、メタルバイブレーションの高速引きやリフト&フォールでコノシロの群れを散らしてみると、一時的に活性が上がる場合があります。
コノシロのスレがかりを覚悟で試してみてください!
激渋は辛い。けど、頭を使って釣れたときはサイズを問わずに嬉しいものですよ!
シーバスだけに固執しない
秋の東京湾は、シーバスに限らず青物やサワラも好シーズンです!
万が一、コノシロパターンが不発の場合には、キャプテンに他の魚をリクエストするのもありですよね!
特にこの時期のサワラはオススメです! 脂が乗りまくっていて、最高のお土産です!
先述のミノーやメタルバイブレーションを持っておけば、青物やサワラ狙いの時にも活躍しますよ。
どうしてもビッグベイトで釣りたい人は……
ここまで、どちらかと言えば渋い状況から“逃げる”方法を考察してきました。
でも、せっかくのランカー便。ボウズ覚悟でビッグベイトを投げ倒したい! そう思われる方も多いはずです。
渋い状況でも、バイトが得られたルアーとパターンをご紹介します!
ビッグペンシルベイトは大きくゆっくり動かせ!
ビッグペンシルのトップゲームはもっともエキサイティングな釣り方ですが、渋った日はアクションの付け方や動きの質によって釣果に大きな差が出ました。
鍵となったのは、一定リズムの大きなドッグウォークです。
3〜6回一定の速度で大きくリズミカルにドッグウォークさせましょう。
アクション中にもバイトがあるため、ミスバイトを減らすために一定の速度で同じ振り幅のドッグウォークをさせるように心がけてください。
最後のスライドはルアーを横に大きく飛ばし、一瞬ポーズを入れます。この時にもっともバイトが多く、ヒット率も高いので集中しましょう。
渋い時はペンシルベイトの良し悪しが出る!
今回釣果が出たのはウッド製のビッグペンシルです。
ウッドならではの水が絡むねっとりとしたドッグウォークが非常に効果的でした。
ただし、ウッド製のビッグペンシルは引き抵抗が大きくて、慣れていない方には身体への負担があるかもしれません。
そんな方におすすめなのが、メガバスのメガドッグ。抵抗が少ないにもかかわらず大きく動くため、ビギナーの方にはオススメです。
ちょっとした工夫も忘れずに!
コノシロパターンは、ただでさえフックアップしにくい釣りです。オートマチックに掛かるように新品のフックに交換して挑みましょう!
また、スプリットリングを追加したり、場合によってはスイベルを追加したりすることで、フッキング率の向上・バラシ軽減につながります。
フックは大きすぎないことに気をつけて、ルアーにあったものを使用しましょう。
D-Bonito230にはST56の#2/0がオススメです!
最後の望みは「ジョイクロ178 Type-SS」
渋ってしまった時に、一番信頼度が高いルアーはジョインテッドクロー178のType-SS(スローシンキング)です。
コノシロランカー便に行かれる方は必ず持っていて欲しいルアーです!
こちらも準備を忘れずに!
ジョイクロの純正フックはバス用なので、フック交換は必須です。ST56の#1をフロントに、#2をリアに装着するのがオススメ。
また、ジョイクロは尻尾が曲がってしまうと一気に釣れないルアーになってしまいます。タックルボックスに収納する際は必ず外して保管しましょう!
それでもボックスの偶で押しつぶされて曲がってしまうこともあるため、僕は必ずスペアテールを持つようにしています。
ただ巻きが駄目なら本気ジャーク!
渋った時はいくらジョイクロでも、ただ巻きでは反応しません。そこで、効果的なのが本気の高速ジャークです。
どのくらい本気かというと、20投で腕がパンパンになるくらい(笑)
水面直下のルアーを目視しながら高速でジャーキングし、時折大きくルアーを飛ばして1〜2秒のポーズを入れましょう。
この釣り方では、ポーズ時にバイトが集中します。ボート間際でのバイトも多いので、最後までアクションし続けることもコツですよ。
激渋の中、僕もなんとかジョイクロで釣れました!
シーバスがバイトできないくらい強く・速くジャークし、ふっとポーズを入れた瞬間にジョイクロが消え、ラインが走りました!
こんなド派手なバイトを体感してしまうと、「また行きたいな~」って思ってしまうものです。
おわりに
コノシロランカー便に限らず、魚釣りは良い日に当たらなくとも、ちょっとした準備や工夫で楽しみ方が増えると思います。
皆さんの釣りに少しでもお役に立つことができれば幸いです。
画像提供:山根 央之
筆者紹介
山根 kimi ヒロユキ
初めての1匹を求めて世界中何処へでも行く怪魚ハンター山根ブラザーズ(兄)。
餌・ルアー問わず、もはや釣りに限らず。ガサガサや漁業者と協力してまでも、まだ見ぬ生き物を追い求め、日々水辺に立っている。