「みつごちゃんぽん」日本一 たまごニコニコ料理甲子園 大村高家政科3年・岡田さん

岡田さんの作品「みつごちゃんぽん」(日本卵業協会提供)

 今月1日に東京で開催された創作卵料理の味やアイデアを競う「第5回たまごニコニコ料理甲子園」の決勝大会で、長崎県立大村高家政科3年、岡田瞳子(とうこ)さん(17)の作品「みつごちゃんぽん」が、全国1位に当たるグランプリに輝いた。
 同甲子園は卵に関する正しい知識や魅力を多くの人に知ってもらおうと、日本卵業協会などが開催。全国の高校生を対象に募集し、約600件の応募があった。
 料理は1人前で卵2個以上を使用することが条件。全国6エリアから書類選考で代表1作品を選出した。決勝大会では代表者が実際に調理し、味や見た目、創作性などが審査された。
 九州・沖縄代表に選ばれた岡田さんの作品は、1人前に卵3個を使用したちゃんぽん。かき玉汁風スープ、錦糸卵、天ぷらという異なる調理法で卵を使った。授業の一環で考案し、具材をごま油で炒めて風味を良くしたり、冷凍した卵を天ぷらにして黄身のとろとろ感を出すなど工夫した。
 決勝大会の出場が決まってからは、家で毎週のように調理の練習を重ねた。当日は味も彩りも良いほかの参加者の料理を見て不安になったという。だが、栄養バランスや調理法だけでなく「練習してきたことが伝わった」と大会に臨む姿勢も評価され、グランプリを射止めた。
 パティシエになることが夢で、来春から福岡県の専門学校に通う。「卵は常備しておかないと不安な食材だし、菓子にもよく使われる。今回の経験を自分の夢に生かしたい」と笑顔で語った。

「たまごニコニコ料理甲子園」でグランプリに輝いた岡田さん=大村高

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