キャンプ場復旧支援を 経営者ら市長に要望 相模原

(左)被災前の野呂ロッジキャンプ場(右)被災後は河川敷のほとんどが削られ、全てのテントサイトがなくなっている(野呂キャンプ場提供)

 台風19号に伴う増水で壊滅的な被害を受けた相模原市緑区の道志川流域のキャンプ場の経営者らが14日、本村賢太郎市長に復旧のための支援を要望した。経営者らは被災から1カ月たってもほとんどが休業したままの現状を説明、「このままでは、“キャンプ場銀座”がなくなってしまう」と訴えた。

 道志川流域にある全キャンプ場11カ所が被災後に結成した「相模原道志川流域キャンプ場経営者協議会」で、代表を務める「野呂ロッジキャンプ場」オーナーの野呂正人さん(65)らが市役所を訪れ、市長に要望書を提出した。

 野呂さんはキャンプ場の現状を撮影した写真を手に市長に被災状況を説明。「復旧のめどが立たないキャンプ場ばかり。一日も早く復旧できるよう支援してほしい」と求めた。同席した音久和(おんぐわ)キャンプ場の経営者高井茂さん(69)も「私たちも手を携えて努力するが、個人の力だけでは復旧は難しい」と訴えた。

 市長は「一日でも早く復旧してもらい、にぎやかさを取り戻してほしい。全力で支援したい」と応じ、支援を約束した。

 同市の道志川周辺は、「キャンプ場銀座」と呼ばれるほど、多くのキャンプ場が開業している。協議会によると、年間約15万人が訪れる。

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