QO拒否のリリーフ左腕・スミスがブレーブスと3年契約

ジョシュ・ドナルドソンとの再契約の可能性も含めた強打者の獲得が今オフの最重要課題となっているブレーブスだが、オフシーズン序盤はブルペンの強化に力を注いでいる。先日、ベテラン右腕のダレン・オデイとの再契約を発表したのに続き、クオリファイング・オファーの返答期限を迎えた日本時間11月15日、ジャイアンツからの同オファーを拒否したウィル・スミスと3年契約を結んだことを発表した。

現在30歳のスミスは、今季ジャイアンツでクローザーを務め、63試合に登板して65回1/3を投げ、6勝0敗34セーブ、防御率2.76、96奪三振、WHIP1.03、被打率.196の好成績をマーク。自身初となるオールスター・ゲーム選出も果たした。スミスはジョージア州出身であり、地元の球団に加入する形となった。

3年契約の総額は4000万ドルと報じられており、2023年の契約は年俸1300万ドルの球団オプションまたはバイアウト100万ドルとなっている。スミスはジャイアンツからクオリファイング・オファーを受けていたため、今回の契約成立により、ブレーブスは来年のドラフトでの2番目に高い順位の指名権とインターナショナル・ボーナスプール50万ドルを喪失する。

今季ジャイアンツでクローザーを務めたスミスだが、ブレーブスは今季途中に獲得したマーク・マランソンを来季も引き続きクローザーとして起用する方針であり、スミスは同じく今季途中に加入したシェーン・グリーンとともにセットアッパーを務めることになると見られる。マランソン、スミス、グリーン、オデイはいずれもオールスター・ゲーム選出の実績があるリリーバーであり、彼らがしっかり実力を発揮できれば、ブレーブスのブルペンは球界有数の安定感を誇るものとなるだろう。

今後、ブレーブスは強打者と先発投手の補強に動くと見られる。マディソン・バムガーナーら先発投手への関心が報じられているものの、まずは争奪戦が予想されるドナルドソンとの再契約が最優先事項となりそうだ。

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