横須賀署査察に米軍初参加 どぶ板通りなど巡回

横須賀署や市、米海軍横須賀基地の憲兵が参加した合同査察=14日夜、横須賀市本町

 2020年の東京五輪・パラリンピックを前に、横須賀市内の繁華街の環境を改善しようと、横須賀署は14日夜、米海軍横須賀基地(同市)の憲兵隊や市と合同査察を実施した。

 査察は主に、京急線横須賀中央駅や同汐入駅周辺が対象。同市本町のどぶ板通り商店街などで、署員と憲兵が飲食店などを見て回ったほか、市消防局が店舗の立ち入り検査をし、建物内の消火設備が適切かどうかを確かめた。

 市環境管理課の職員は騒音計で店舗のスピーカーから出る音を計測。商業地で夜間に60デシベルより大きな音量で音楽を再生する店舗に対しては、署員がドアを閉めたり、ボリュームを落とすよう呼び掛けたりした。また、路上の違法駐車にも目を光らせた。

 署によると、今回の合同査察で計136店舗を査察し、うち75店舗を指導した。火災予防に関する指導が59店舗で最多だったという。

 これまで署と市消防局は年1回のペースで合同査察を実施してきたが、今回は来年に五輪とパラリンピックを控え、外国人観光客らの増加が予想されることなどから、同基地と市が初めて参加した。署は「今後も連携し、街全体の安全・安心を守っていきたい」としている。

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