18日05:10、福岡管区気象台・鹿児島地方気象台は、宮崎・鹿児島県境の霧島山(新燃岳)の噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げました。
霧島山(新燃岳)では、きのう17日19:00頃から、火口直下を震源とする火山性地震が増加しています。火山性微動は観測されておらず、地震の増加に伴う地殻変動も認められていません。
今後、小規模な噴火が発生するおそれがあり、弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
なお、霧島山(新燃岳)では2018年6月28日以降、噴火は観測されておらず、今年1月18日に噴火警戒レベル1に引下げられた後、火山性地震の増加から2月25日にレベル2に引上げられたものの、4月5日に再びレベル1に引下げられていました。
【火山性地震の観測状況】
・11月16日 1回
・11月17日 12回
・11月18日 00~06時 10回
◆用語解説:噴火警戒レベル
火山活動の状況に応じて警戒が必要な範囲や、とるべき防災対応を以下の5段階に区分して発表する指標で、避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なります。
・レベル5(避難) :危険な居住地域からの避難等が必要。
・レベル4(避難準備):警戒が必要な居住地域での避難の準備、災害時要援護者の避難等が必要。
・レベル3(入山規制):登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等。状況に応じて災害時要援護者の避難準備等。
●レベル2(火口周辺規制):火口周辺への立入規制等。
・レベル1(活火山であることに留意):状況に応じて火口内への立入規制等。